【カセル向け】第一回 殻を破れ!【マグロブルー】
2014年6月6日 ご期待ください コメント (8)
【0.はじめに】
今回から何回かに分けてマグロブルーこと、青単ガイルを使うにあたってのポイントを羅列していこうと思います。モダン環境には複数のアーキタイプがあって、色々なコンセプトに基づいたデッキがあります。その中で、私はどうしても作りたかったデッキがありました。非常に強いデッキも沢山ありますが、弱くてもやりたいことを詰め込んだデッキを作ってみるのもMTGの楽しみ方の一つだと思います。「一線級にはならないだろうけど、やりたいことはある!」、そんな皆さんの刺激になれば幸いです。
【1.青単ガイルとは?】
第一回なので、初めにこのデッキについて載せます。まずは、現在使っているデッキレシピが以下です。
ご覧の通り、昔ながらの青単パーミッションの構成をとりました。残念ながら強いドローソースが環境に存在しないため(※1)、完全に打ち消しきってコントロールすることはほぼ不可能ですが、16枚のカウンターによりゲームスピードを下げます。
このデッキの最終目的は、狡知(以下、ガイル)を出して相手のスペルを取り放題にすることですが、往々にして出すころにはハンドが尽きていることも多くデッキコンセプト()になっていることは否めません。
代わりにによくある勝ちパターンは複数の枷により相手のクリーチャーを取りきって殴り勝つことです。環境にクリーチャーがあふれており、コンボデッキでもクリーチャーに依存したデッキが多いため、コンボ要素を引き抜くだけで勝ててしまうこともあります。
また、鳩散らしがある状態でガイルがいるとトークンが無限に出せる状態になるため、勝利は目前です(※2)。
【2.マグロデッキの使用方法】
このデッキには大量のカウンターが含まれていますが、カウンターの使い方はあまり重要ではなく、このデッキのカギはまぎれもなくヴィダルケンの枷です。このカードが相手に刺さるかどうかによって相性は決まります。
ここからは実践的な使い方について記述しておきます(※3)。各メタデッキごとに使い方のポイントが異なるため、個別にみていきましょう。
■殻(メリーラポッド、キキポッド)
タイトルにも書きましたが出産の殻を使ったデッキは愛好者も多く、大会に出れば一度は当たります。パーミッションデッキのキラーカードも複数含まれているため非常にやっかいです。
よくある負けパターンは、2ターン目に殻か復活の声が通ってしまい、後はビートされきるというものです。この場合、コンボを決めてくることはまれで、ガヴォニー居住区によりマナクリーチャーを強化して殴ってくることが大半です。そのため、枷がよく効きそうに感じるかもしれませんが、実際にはアーティファクト破壊が多量に含まれており、複数枚引かないと効果が無いことが多いです。
では、どのようにして殻を破るのでしょうか?ポイントは大きく2つあります。一つが真髄の針、もう一つはサイドボードです。
このデッキにはメインボードに真髄の針を採用しています。この枠は、呪文貫きや大祖始の遺産などと試行錯誤した結果たどり着いた結論です。環境には通してはいけないプレインズウォーカー(ヴェールのリリアナ、アジャニ等)やそもそも打ち消せない土地(天界の列柱、樹上の村等)があります。これらはどれもカウンターでは防ぎきれません。そのため、これらを”打ち消す(※4)”意味で、針を採用するに至りました。このカードは普通サイドボードにあるため、多くの場合警戒されません。そのため、一度出してしまうとそのままそのカードを死に札にしてしまうことができます。
これは出産のからデッキも同様で、針で殻を指定してしまえば、クリーチャーサーチによる破壊が難しくなるため、非常に有効です。同様に居住区も指定することができるため、ビートプランも止められます。両方共を止めることが出来ればちぐはぐなデッキになるので、容易にコントロールすることができます。
もう一つのポイントとなるサイドボードですが、デッキコンセプトを丸々変えます。具体的には、
と言う具合に弱いカウンターをすべて抜きます。
一度通ってしまうと対処できないものや突然の衰微が入っていて、腐ってしまう可能性が高いからです。その代わりにこちらから攻められる呪文を入れます。多くの場合、相手はハンデス呪文によりこちらに対処しようとするため、トップ勝負になった時に強い呪文が求められます。さらに、思考囲いや出産の殻、ショックインランドによりライフを自分で詰めてくることが多いため、こちらから攻めることで想定外のダメージレースを強いることができます。
以上二つを踏まえて戦うことで、非常に強力な殻デッキにもこのようなファンデッキで十分に戦うことができます(※2)。
【3.次回予告】
次は環境で一番多いと考えられているあのデッキ(※5)に対する対策ポイントをまとめていきたいと思います。
※1 スフィンクスの啓示はあんなに強いのに青の太陽の頂点はだいぶ弱い不思議。
※2 勝てるとは言って無い
※3 カセル得?
※4 パーミッションの新しい形
※5 キキポッドもこの一種という説
今回から何回かに分けてマグロブルーこと、青単ガイルを使うにあたってのポイントを羅列していこうと思います。モダン環境には複数のアーキタイプがあって、色々なコンセプトに基づいたデッキがあります。その中で、私はどうしても作りたかったデッキがありました。非常に強いデッキも沢山ありますが、弱くてもやりたいことを詰め込んだデッキを作ってみるのもMTGの楽しみ方の一つだと思います。「一線級にはならないだろうけど、やりたいことはある!」、そんな皆さんの刺激になれば幸いです。
【1.青単ガイルとは?】
第一回なので、初めにこのデッキについて載せます。まずは、現在使っているデッキレシピが以下です。
Main Deck
21《冠雪の島/Snow-Covered Island》
4《地盤の際/Tectonic Edge》
25 Lands
2《狡知/Guile》
3《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》
5 Creatures
4《差し戻し/Remand》
4《マナ漏出/Mana Leak》
4《疑念の影/Shadow of Doubt》
3《呪文嵌め/Spell Snare》
3《真髄の針/Pithing Needle》
2《否定の契約/Pact of Negation》
2《撤廃/Repeal》
3《謎めいた命令/Cryptic Command》
1《鳩散らし/Dovescape》
4《ヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles》
30 Spells
60 Mainbord Cards
1《袖の下/Bribery》
2《呪文滑り/Spellskite》
2《はらわた撃ち/Gut Shot》
2《払拭/Dispel》
2《誘惑蒔き/Sower of Temptation》
2《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》
2《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
2《ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir》
15 Sideboard Cards
ご覧の通り、昔ながらの青単パーミッションの構成をとりました。残念ながら強いドローソースが環境に存在しないため(※1)、完全に打ち消しきってコントロールすることはほぼ不可能ですが、16枚のカウンターによりゲームスピードを下げます。
このデッキの最終目的は、狡知(以下、ガイル)を出して相手のスペルを取り放題にすることですが、往々にして出すころにはハンドが尽きていることも多くデッキコンセプト()になっていることは否めません。
代わりにによくある勝ちパターンは複数の枷により相手のクリーチャーを取りきって殴り勝つことです。環境にクリーチャーがあふれており、コンボデッキでもクリーチャーに依存したデッキが多いため、コンボ要素を引き抜くだけで勝ててしまうこともあります。
また、鳩散らしがある状態でガイルがいるとトークンが無限に出せる状態になるため、勝利は目前です(※2)。
【2.マグロデッキの使用方法】
このデッキには大量のカウンターが含まれていますが、カウンターの使い方はあまり重要ではなく、このデッキのカギはまぎれもなくヴィダルケンの枷です。このカードが相手に刺さるかどうかによって相性は決まります。
ここからは実践的な使い方について記述しておきます(※3)。各メタデッキごとに使い方のポイントが異なるため、個別にみていきましょう。
■殻(メリーラポッド、キキポッド)
タイトルにも書きましたが出産の殻を使ったデッキは愛好者も多く、大会に出れば一度は当たります。パーミッションデッキのキラーカードも複数含まれているため非常にやっかいです。
よくある負けパターンは、2ターン目に殻か復活の声が通ってしまい、後はビートされきるというものです。この場合、コンボを決めてくることはまれで、ガヴォニー居住区によりマナクリーチャーを強化して殴ってくることが大半です。そのため、枷がよく効きそうに感じるかもしれませんが、実際にはアーティファクト破壊が多量に含まれており、複数枚引かないと効果が無いことが多いです。
では、どのようにして殻を破るのでしょうか?ポイントは大きく2つあります。一つが真髄の針、もう一つはサイドボードです。
このデッキにはメインボードに真髄の針を採用しています。この枠は、呪文貫きや大祖始の遺産などと試行錯誤した結果たどり着いた結論です。環境には通してはいけないプレインズウォーカー(ヴェールのリリアナ、アジャニ等)やそもそも打ち消せない土地(天界の列柱、樹上の村等)があります。これらはどれもカウンターでは防ぎきれません。そのため、これらを”打ち消す(※4)”意味で、針を採用するに至りました。このカードは普通サイドボードにあるため、多くの場合警戒されません。そのため、一度出してしまうとそのままそのカードを死に札にしてしまうことができます。
これは出産のからデッキも同様で、針で殻を指定してしまえば、クリーチャーサーチによる破壊が難しくなるため、非常に有効です。同様に居住区も指定することができるため、ビートプランも止められます。両方共を止めることが出来ればちぐはぐなデッキになるので、容易にコントロールすることができます。
もう一つのポイントとなるサイドボードですが、デッキコンセプトを丸々変えます。具体的には、
OUT
3《呪文嵌め/Spell Snare》
4《差し戻し/Remand》
4《マナ漏出/Mana Leak》
2《誘惑蒔き/Sower of Temptation》
2《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》
2《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
1《袖の下/Bribery》
2《呪文滑り/Spellskite》
2《はらわた撃ち/Gut Shot》
と言う具合に弱いカウンターをすべて抜きます。
一度通ってしまうと対処できないものや突然の衰微が入っていて、腐ってしまう可能性が高いからです。その代わりにこちらから攻められる呪文を入れます。多くの場合、相手はハンデス呪文によりこちらに対処しようとするため、トップ勝負になった時に強い呪文が求められます。さらに、思考囲いや出産の殻、ショックインランドによりライフを自分で詰めてくることが多いため、こちらから攻めることで想定外のダメージレースを強いることができます。
以上二つを踏まえて戦うことで、非常に強力な殻デッキにもこのようなファンデッキで十分に戦うことができます(※2)。
【3.次回予告】
次は環境で一番多いと考えられているあのデッキ(※5)に対する対策ポイントをまとめていきたいと思います。
※1 スフィンクスの啓示はあんなに強いのに青の太陽の頂点はだいぶ弱い不思議。
※2 勝てるとは言って無い
※3 カセル得?
※4 パーミッションの新しい形
※5 キキポッドもこの一種という説
コメント
つまりあらかじめチャリスを置きまくるのが真のパーミッション…
そっちも割と好き
今後使うから!(震え声)
構えてこ
使いたくなってくれれば幸い